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不適切保育と職場環境:保育士が踏み外す理由を探る

  • 執筆者の写真: ほいくサポ
    ほいくサポ
  • 2024年6月19日
  • 読了時間: 3分

不適切保育は、近年多くのメディアに取り上げられ、社会問題としての注目が高まっています。保育士の労働環境や園内コミュニケーションの欠如が、これらの問題を引き起こす大きな要因であることが指摘されています。


この記事では、不適切保育の具体的な事例とその背景に迫り、どのようにして保育士がこのような状況に至るのかを考えてみました。

疲れた保育士


 

不適切保育の現状とは:具体的な事例とその背景


不適切保育の事例としては、子どもへの適切でない言動や、必要なケアの欠如が挙げられます。例えば、過去には保育士が過剰なストレスのもと、子どもに対して不適切な対応をしてしまったケースがありました。これらは、過重労働や人手不足が原因で、保育士が心身ともに疲弊している状況から起こっています。



保育士の労働環境と不適切保育の関連性


保育士の職場環境が不適切保育にどう影響しているかを探るには、具体的な労働条件を見る必要があります。長時間労働、低賃金、人員不足が続く中で、保育士は常に高いストレス状態に置かれています。これにより、本来持っている子どもへの愛情や専門性を発揮することが難しくなり、不適切な保育行動につながることがあります。

全ての保育士がといっても過言ではないくらい、保育士は子どもが好きです。子どもが好きだから、子どものために何かをしたいから保育士になった方がとても多いです。ですが、環境によってはその思いよりもストレスが勝り、不適切保育へとつながる恐れがあります。



サポートシステムの欠如:孤立が生むリスク


不適切保育を防ぐためには、保育士が気軽に相談できるサポートシステムの構築が不可欠です。サポート体制が整っていないと、保育士は孤立無援の状況に陥りがちです。これが心理的な圧力を増大させ、結果として不適切な対応を引き起こす可能性があります。忙しいを理由に面談を行っていない施設はリスクが高くなるでしょう。年に1回ではなく、学年のリーダーや主幹教諭などと複数の面談を繰り返し、状態だけでなく、保育士が感じていることを話してもらう機会を増やすことが重要です。



統一されない保育方針が引き起こす問題点


園ごとに保育方針が異なることも、不適切保育の一因となります。保育の質を均一に保つためには、園内で共有される明確なガイドラインが必要です。方針がブレると、保育士が自己裁量に頼る場面が多くなり、その結果、不適切な保育へと繋がることがあります。

迷ったときは教育目標や理念を振り返り、自分自身の保育について振り返りができるようにするのも良い対策です。

事故裁量、独自性が蔓延すると方針がないのと同じこととなり、「私のやり方が正しい」と思ってしまう機会が増えることになります。



改善策と未来への提言:不適切保育を防ぐために


不適切保育を減少させるためには、保育士の労働環境を改善し、適切なサポートと研修を提供することが重要です。また、保育園内でのコミュニケーション強化を促し、方針の統一を図る必要があります。「うちの園に限って。。。」と思っている方は多いと思いますが、私自身の経験から言うと、紙一重のように感じます。子どもを大切にするように、保育士(大人)も大切に考えて職場の環境づくりに力を入れてほしいと思います。

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